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製品情報

ニッキンフラックス

高品質のフラックスです。
合金成分や用途に応じて多種多様のフラックスをご用意しております。
各種フラックスの一覧はこちらをご覧ください。

フラックスの必要性について

アルミニウム合金は軽量であること、耐食性・加工性に優れていること、 スクラップ化された屑などのリサイクリング(再資源化)による 省エネルギー効果が大きいことなどの多くの特性に恵まれており、 使用分野は多方面にわたっています。

アルミニウム合金は合金成分だけでなく、溶解された溶湯の性質が鋳物の良否に重要な影響を及ぼします。 いかに鋳物方案がよく鋳型の設計製作が完全であっても、 これに鋳込まれる溶湯に欠陥があれば良質な鋳物は得られません。 このため、良質なフラックスを選択する事が必要不可欠と言えます。

フラックスの選定について

フラックスの選択に際しては以下の点にご留意ください。
1)使用目的(除さい・脱ガス・改良処理・組織微細化・不必要成分の除去等)
2)使用地金(Na系・非Na系)
3)使用温度(溶湯処理温度)
4)環境配慮タイプ、発煙・発生ガスの有無
各種フラックスの一覧はこちらをご覧ください。

ご使用に当たっては、処理時の温度及び使用量をご確認ください。

また、フラックスは化学薬品ですので、溶湯との化学反応を効率的に行わなくてはなりません。そのため、フラックスと溶湯の接触面積をなるべく大きくさせる事が必要で、フラックスを溶湯中に添加後、攪拌を充分に行ってください。

また、フラックスと同様に溶湯の品質管理という点で、現場作業において溶湯には、下記の事項にご留意ください。

1)必要な合金成分が維持されていること。必要以外の成分で汚染されていないこと。
2)合金の性質を劣化させるような有害ガス(水素)や酸化物が除去されていること。
3)溶湯作業の過程において、必要以上の高温保持(設定温度が正確に保たれているか)、あるいは同一溶湯での長時間に及ぶ作業が行われないこと。

この他にも、経済的要因として、溶解作業中の地金の減耗が少ないこと、燃料消費量が少ないこともご確認ください。

フラックス一覧

除さいカバー処理

種別 特徴 使用温度 合金種 使用量/溶湯重量 特記
N115 環境対応タイプ 660~750℃ A 0.1~0.5%
N115S 環境対応タイプ 700~800℃ A 0.1~0.5%
N118 環境対応タイプ 630~690℃ A 0.1~0.4% フィーダー対応
N200 一般低温タイプ 700~740℃ A 0.1~0.4%
N224 一般低温用タイプ 650~720℃ A 0.1~0.5%
N392 一般高温用タイプ 700~800℃ A 0.1~0.5% フィーダー対応
N408H ナトリウムフリータイプ 700~800℃ A・B 0.1~0.4% フィーダー対応
N410 ナトリウムフリータイプ・SDGs適用タイプ 680~760℃ A・B 0.1~0.4% アルミ持ち出し量削減

改良処理Na添加

種別特徴使用温度合金種使用量/溶湯重量特記
N764改良処理パウダータイプ670~730℃A0.2~1.5% 
N764H改良処理パウダータイプ710~770℃A0.2~1.5% 
R60・R70 R80改良処理延長沈降タイプ660~790℃A0.1~0.5%サブマリンαシステムにて効果を発揮

微細化処理

種別 特徴 使用温度 合金種 使用量/溶湯重量 特記
N833M 微細化処理タイプ 650℃以上 A・B 0.1~0.2% Ti・B添加
N887 高ケイ素合金用微細化処理タイプ 750℃以上 0.2~0.3% P(リン)添加

不必要成分除去

種別 特徴 使用温度 合金種 使用量/溶湯重量 特記
NX970 Mg除去タイプ 710~760℃ 除去したいMg量の 5~8倍

【合金種の説明】

A(Na系) :Si<11%・Mg<1%の鋳物用アルミニウム合金及びダイカスト用アルミニウム合金
B(非Na系):Si>11%・Mg>1%の鋳物用アルミニウム合金・展伸材・圧延材・純アルミニウム